シーシュポスの岩みたいな数独について。
2020年 07月 25日
皆さん、数独って知ってますか?
3×3のブロックに区切られた9×9の正方形内に、
1〜9までの数字を入れるパズルゲームなんだけど、
1から9までの単純な数字を知っていれば出来るゲームだから、
飛鳥時代の人たちだってこのゲームを楽しめたはずなのに、
初めて世に出てきたのは意外にも1984年なんです。
文明の福音とも言うべきか、
洗濯機、コンバイン、クロネコヤマト、
コンビニエンスストアが作り出してくれた余剰な時間を
つまり科学者や経営者が縷々と積み立ててきた時の貯金を、
無為に切り崩すための、
まあ言ってしまえば生きていくために全く必要のないゲーム。
ジョージ・オーウェルが描いてみせた「1984」年とは、
数独の分だけ、幸福であると言うべきか、不幸であると言うべきか。
でも僕はけっこう好きなんですよ。
「なんで選りに選ってこんなしちめんど臭いことをやり始めたんだろう」と
パズルを解きつつ思って、解き終わったら、
「ああ、もうこんな面倒なことしなくて良いんだ」と思うにも関わらず。
じゃあ、数独の魅力って何だろうな…
「良心や怒りや愛情や税金は重複しないよう、納めるべきとこに納め無ければ、
何だか気持ち悪いですよね?」と言うのは違うし、
「タイ子さんがイクラちゃんをおんぶしているのに、
ノリスケさんまでイクラちゃんを抱っこしてたらおかしいですよね?
おまけにイクラが『ちびまる子ちゃん』にまでカメオ出演してたら、
ちょっとバランス悪いよね?そういう不均衡を均していく気持ちよさがあるのよ」
というのもやっぱり違うな。
数独をやると、記憶力や頭の柔軟性を高める研究結果が出ているらしいんだけど、
そんな教育ママ的なものでもなくて、
きっと意味のないことをすることに意味があるんだと思います。
世の中が意味のあることで溢れたら、なんか息が詰まりませんか?
意味に優劣をつけて、その中で一等価値のあるものを決めるなんて、
海の漂流ゴミに、等級を定めていくようなもので、
そういうものが一切なくなった時にこそ、本当の価値が見えてくる…
いやっ、たかが数独に、ちょっと思想が強いな…
でも、されど数独なんですよ、なんか病みつきになって、
自動ドアーみたいに、数独を解くためだけの自動ヒトー(人間)になれるんです。
そのオートメーション化が案外心地よかったりして。
1月に咲き始めたクリスマスローズを放置してたら、
3月末にはこんな感じでドライフラワーみたいになってました。
なりたてのゾンビみたいな顔色ですね。
クリスマスローズは日陰でも育ちますし、
一度定植したら、ほとんど放ったらかしにしても大丈夫なのでお勧めです。
特に、童仙房ナーセリーと言う生産者さんが作っているものは、
花数も、発色も、株の強さも申し分なく、
1年目から活躍してくれるお庭のルーキーになってくれます。
以上、吹田千里丘のお花屋さん「花色」の弟の方でした。
いかがでしょう?
....................................................
■2020年
.......................................................
見て頂きありがとうございます。
flowershop花色
大阪府吹田市千里丘下3-1
tel(06)6875-9113
mail:info@hanairo8716.com
open10:00~close19:00
定休日:日曜日(その他年始、夏季休暇など)
※花束・フラワーアレンジメントは予約制です。
3日前(~前日)までにご予約をお願いします。※月曜日午前中分は4日前までにお願いします。
特に土曜日は、日曜定休日のためお花がなくなってしまいますので事前予約をお願いします。
お手数をお掛けして誠に恐れ入りますが予約に合わせた仕入で新鮮なお花を提供したい想いがあります。
また少人数で営業していますので事前予約にご理解いただけますと幸いです。
by sakitosakitomorik
| 2020-07-25 20:11
| 園芸